女性ユーザーの少なさと通信回線が課題

「広告マーケットというのは、女性に対するほうが大きくなります。2O万円以上の高額商品になると、奥さんがキーマンだという説もありますし……。すると、ほとんどの広告は女性に向けて打っていることになります。だから本来ならば女性向けに最適化したランディングページ制作をするのが最も費用対効果が高いはずなのです。

ところが現状では、女性はあまり入ってきていません。現状で5%といったところです。悲しいかな、これはいまのインターネットユーザー人口そのままスポンときているんですよ」

女性が少なく男性中心だから、回線の利用も夜の1O時から2時がゴールデンタイムになっている。つまり、昼間はがらがらなのだ。何らかのかたちで女性へアピールしていくことを考えていきたいとのことだ。

「今後は、主婦の方が午後のひとときに見たくなるような番組を制作していきたいと考えています。ただし、テレビと同じようなことをやっていると飽きが来ます。必ず何かメリットがある、また、おもしろいということを立ち上げていかないといけません」

女性ユーザーを増やすことが、ネット集客に共通する謀題であることは事実だ。だが、広告を出す側としては、それを気にする必要はない。若い男性を中心にしたターゲット設定のできる広告を展開すればいいのだから。

もちろん、表示した回数に応じて広告料金が変わるハイパーシステムなら、女性をターゲットにしてもムダは生じないだろう。インターネット広告全体を考えると、さらなる女性ユーザーの増加が望まれるが、現状では、あえて女性を排したほうが効果は上がるはずだ。

そして、ユーザー数を1OO万人、2OO万人と増やしていくには、通信環境の画期的な改善が必要だ。電話回線の定額料金制などが打ち出されたら、一気に普及する可能性がある。そのときにこそ、インターネットがメディアになるはずだ。

インターネッ卜は、もともとコミュニケーションの手段として生まれている。多くの人がメールを使えるようになることで、やっとビジネスにも利用できるようになるのだ。

「残念ながら、1OO万人のアクセスを受けられる環境はないんです、日本には。もっと言えば、技術的には3O万人だって危ないくらい。ところが、いまや普通の家庭に「ISDN(Integrated Services Digital Networkの略で、デジタル回線の電話網)を敷設して、6万4000bpsで利用します。よく考えると、去年まで企業がそうでした。いまや21万8000 bpsで通信している個人もたくさんいます。回線の普及と速度のバランスが取れなければ、インターネットフリーウェイを一気に増やすには危険があるんです」

たしかに日本のインターネット環境では、混雑しすぎるという理由から、人気ホームページがプロバイダから停止を求められている事例がある。だが、これでは本末転倒だ。

もちろん、回線はどんどん増やされ、状況は日増しに好転している。ユーザーの爆発的な増加に追いつかないだけなのだ。2014年の後半くらいになれば、こんな危倶は消し飛んでいるに違いないだろうが……。

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